起業後、会社経営をして業績を順調に伸ばすことが出来ると、大手企業(上場企業)と取引をする計画案が必ず挙がってきます。

もちろん、大手企業と取引をすることが出来れば、商品によっては受注量が一気に増え、業績を上げる際の主要取引先になる可能性は十分あり得ます。

 

しかし、大手企業と取引することは決して良いことばかりではなく、注意しなくてはならないこともいくつかあります。

 

そこで今回は、中小企業が大手企業(上場企業)と取引をする際のメリットや注意点などについて詳しく掲載していきますので是非ご覧ください。

 

大手企業(上場企業)と取引することで得られるメリット

中小企業が大手企業と取引する際のメリット

 

まず最初に、中小企業が大手企業(上場企業)と取引をすることで得られるメリットについてご説明していきます。

 

基本的に、大手企業と取引をすることが出来れば、外部から見た印象が格段に良くなります。

 

例えば、借入をしている金融機関からの信用が想像以上に増します。

 

私の経験談ですが、某大手企業との取引が開始され、借入をしている金融機関に代金の振込がされた時のことです。

 

私自身、借入をしている金融機関の支店長には、予め大手企業と取引すること自体は伝えてあったのですが、おそらく半信半疑だったんだと思います(笑)

実際に、某大手企業から入金がされた直後に、支店長がアポなしで会社に訪れ、根掘り葉掘りその状況を聞いてくるわけです。

 

すると、ものの数日で『融資を受けてもらえないか』と支店長が営業をかけてきましたので、その時の私は『大手企業と取引が開始するとこんなにも対応が変わるんだな』と痛感しました。

 

やはり、大手企業は支払いが遅れるケースは少なく、安定収入という枠に値するものですので、金融機関としても、返済の余地があるという判断になるのだと思います。

 

 

そして更に、外部から見た印象は金融機関だけでなく、従来から取引している企業や、その後新規顧客獲得の為に営業に行く際にも非常に役に立ちます。

 

人間の心理なのかは分かりませんが、ネームバリューの影響は非常に大きく、大手企業と取引をしているというだけで「安定した会社」というイメージが自然とついてきますので、やり方によってはいとも簡単に業績を上げることが出来るようになります。

 

このように、大手企業と取引をすることで、金融機関やその他の取引先との関係性が良くなるといったメリットはあるのですが、現実はそう甘くありません。

 

次項では、大手企業と取引する際の注意点について掲載していきますが、あくまで私が経験した内容ですので参考までにしてください。

 

 

大手企業(上場会社)と取引する際の注意点

中小企業が大手企業と取引する際の注意点

 

ではここからは、大手企業(上場会社)と取引する際の注意点についてご説明していきます。

 

大手企業と取引する際の注意点を大きく分けると、

 

  • 支払いサイクルを考慮した上で取引契約をする
  • ノウハウを盗まれないように注意する

 

の2つになりますが、それぞれご説明していきます。

 

支払いサイクルを考慮した上で取引契約をする

まず最初の、大手企業と取引する際の注意点として、支払いサイクルを考慮した上で取引契約をするという内容です。

 

そもそも、大手企業というのは、最初は「中小企業」または「個人事業主」から事業をスタートしたと思いますが、頑張って業績を上げた結果、今では「大手企業」と呼ばれるようになったわけです。

ということは、売上を上げることだけでなく、「利益を出すのが上手」ということになりますので、取引を開始する際には、値段の交渉をえげつないほどに下げてくる場合もありますし、支払いサイクルを最大限に遅くしてくる可能性があります。

 

また、最悪の場合だと、長期の手形で支払いをしてくる可能性がありますので、中小企業が大手企業と取引をすることで「資金繰り」に悩まされることになってしまう可能性もあります。

 

ですので、大手企業と取引を開始する前に、事前に支払いサイクルと支払い方法をしっかりと確認した上で、実際に取引をするか取引をしないかを決めていく必要があります。

 

確かに、大手企業と取引をしているというネームバリューは欲しいのですが、無理をして自分の会社の首を絞めても仕方ありませんので、しっかりと財務状況と相談しながら契約していくことをおすすめ致します。

中には、請求金額によっても支払いサイクルや支払い方法が変わってしまう場合もありますので注意が必要です。

 

 

ノウハウを盗まれないように注意する

そして次に、大手企業と取引する際の注意点として、ノウハウを盗まれないように注意するという内容です。

 

大手企業というのは、意外と「設備投資」に関しての決断までに時間がかかります。

どういうことかと言うと、本当は自社で機械を購入してしまえば良いのですが、100%のノウハウがないという理由でわざわざ外注に出すということを平気でしてきます。

 

そして、その間に実績を積み結果を出し、更にはノウハウを盗み、最終的には大手企業の方で機械を導入するということになる可能性がありますので、その後は必然と取引がなくなるという事態になってしまいます。

 

例えば、その大手企業から受注を得る為に融資を受けて設備投資をしていたらどうでしょうか?

 

また、大手企業との取引が開始されたタイミングで上記のように追加融資を受けてしまっていたらどうでしょうか?

 

おそらく経営が不安定になり、最悪の場合は「倒産」まで追い込まれる可能性が出てきてしまいます。

 

このように、大手企業と取引をする際には、ノウハウを盗まれないように注意することが重要ですが、それ以前に自分の会社でしか出来ないような媒体を生み出すことも非常に重要なことです。

 

大手企業と取引が開始されたからといって浮かれていると、気づいた時には悲しい結末を迎えていたということも現実的な話ですので、最善の注意を払って取引するようにしましょう。

 

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まとめ

以上が、中小企業が大手企業(上場会社)と取引する前に知っておきたい注意点になります。

まとめになりますが、大手企業と取引する際に得られるメリットは確かに魅力的なことではありますが、大手企業と取引をしたことで倒産した会社もたくさん存在しますので、注意して取引するようにしましょう。

 

また、大人気ない発言をしてしまいますが、大手企業の担当者は意外と器の小さい人間も多いので、取引したいが為に安易な契約をしないように、必ず会社で精査してから決断することをおすすめ致します。

 

本気で会社経営を成功させたいと考えている方は、いずれ大手企業と取引することになると思いますので、いろいろな策を練っておいて損はありません。

 

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