起業して会社経営をする代表者になる方は、一流大学の経営学科を卒業して起業する方ばかりではありません。

中には、私のように中卒の方もいるでしょうし、海外留学を経験したことのある優秀な方もいると思います。

 

特に、学校で経営学を学んだことのない方にとっては、会社経営に関する初歩的な情報を知らない方もいると思いますが、会社経営に関する『赤字経営』と『黒字経営』の本当の意味を理解していますか?

「赤字経営=倒産」「黒字経営=儲かっている」という情報は、決して間違いではありませんが、厳密的に言うと赤字だから倒産するという理屈はありませんし、黒字だから儲かっているという理屈も実際にはありません。

 

そこで今回は、会社経営に関する初歩的な知恵として、会社経営における『赤字経営』と『黒字経営』について掲載していきたいと思いますので是非ご覧ください。

『赤字経営』とは?

赤字経営とは

 

まず最初に、会社経営における『赤字経営』とは、収入よりも支出の方が多い状況のことを意味します。

 

さらに詳しくご説明すると、会社経営に関する全ての売上高(収入)から外注費や人件費などの経費(支出)を全て差し引いた「純利益」が赤字の場合に『赤字経営』または『赤字決算』と呼ばれます。

 

赤字決算の良いところを挙げると、税金を払わなくても良いという条件がありますが、消費税やその他市県民税などの最低額は支払う必要がありますのでゼロではありません。

 

また、気になる情報として、「赤字経営=倒産」と勘違いしている方もいると思いますが、赤字経営や黒字経営というのは、どの期間で区切るかによっても異なります。

 

例えば、前年度に2,000万円の純利益を出したとします。

そして、本年度500万円の赤字を出したとすると、確かに赤字経営で赤字決算であることに違いはありませんが、前年度と合わせると1,500万円の黒字になりますので、会社が倒産することはありません。

むしろ、会社が倒産する状況になるのは、手元に現金や資産がなく、支払い能力がなくなった場合に倒産しますので、資産があるうちは倒産することはありません。

 

ですので、「赤字経営=倒産」という理屈は考えられないのです。

 

『黒字経営』とは?

黒字経営とは

 

次に、会社経営における『黒字経営』とは、支出よりも収入の方が多い状況のことを意味します。

 

会社経営は基本的に『黒字経営』で運営していくのが一般的です。

普通に考えれば分かることですが、赤字が続くと必然的に資金がマイナスになっていきますので、会社を経営している意味がありません。

少なからず、起業して会社経営をする代表者になった方は、儲けようと考えて起業すると思いますので、黒字経営をしていくことは当たり前のことです。

 

決算時に1円でも純利益を計上することができれば、「黒字経営」であり「黒字決算」になりますので、順調な会社とは言えないかもしれませんが、こちらも倒産することはありません。

 

 

しかし、『黒字経営だから』、『赤字経営だから』という言葉では簡単に解決できることではありません。

戦略的に赤字決算を出した方が良い場合もありますし、金融機関から融資を受ける為に無理やり黒字決算に持っていく場合もありますので、一概にどちらが正しいとは言えません。

 

そこで次項では、赤字経営にまつわる怖い事例と、黒字経営にまつわる怖い事例についてご説明していきますので、気休め程度に参考にしてください。

赤字経営にまつまる怖い事例

赤字経営における怖い事例

 

まず、赤字経営にまつわる怖い事例としては、

 

  • 金融機関からの融資を受けられない
  • 税務署から目をつけられる

 

という2つの怖い事例が考えられます。

 

金融機関から融資を受けられない

ごく一般的な理論ですが、よほど好立地な不動産物件を所有していない限りは、赤字決算の会社は金融機関から融資を受けることは出来ません。

また、1期なら何とか誤魔化しが効きますが、2期連続赤字決算になってしまった場合は、金融機関から追加融資をしてもらえないどころか、すぐに一括で返済してくれと言われる可能性も出てきます。

そうなると、金融機関から融資を受けてまかなっている企業は「倒産」するしかありませんので、非常に危険な状態になってしまいます。

 

やはり物事には限度があり、納税をしたくないからという軽はずみな理由で赤字決算を出してしまうと、後に会社経営に大きな打撃を食らってしまう可能性がありますので、本当は黒字決算なのであれば、赤字で計上する意味はありません。

 

 

税務署から目をつけられる

そして、赤字経営が続き、赤字決算ばかりを出していると100%税務署から目をつけられます。

本来、赤字が続く場合には、近々倒産することが予想されますが、社長が高級車を乗っていたりしていることは税務署は把握していますので、確実に制裁がくだされます。

 

実際に私の知人でも税務署から制裁をくだされた方がいましたので、その時の状況を掲載していきます。

 

まずその方は、グループ会社として3つの法人を所有しておりました。

そのうち、1つの法人で5期連続で赤字決算を出した際に、これでもかというほどの人数が会社と自宅に来て、家宅捜査が実施されたそうです。

赤字決算を出していた法人だけでなく、あと2つの法人の方にも税務調査が入り、最終的には検察まで介入するおおごとになり、億単位の追加徴税を払ったという事例です。

 

本当に赤字なら良いですが、脱税までしてしまうと額によっては「逮捕」まであり得ますので注意が必要です。

 

黒字経営にまつわる怖い事例

黒字経営における怖い事例

 

次に、黒字経営にまつわる怖い事例としては、『黒字倒産』という状況になる可能性があることです。

 

「黒字倒産」とは、決算上は黒字なのですが、取引先からの支払い遅れや、取引先の倒産などで入金漏れが生じた際に、本来入る資金が入らないことで倒産になることです。

黒字倒産は決して他人事ではなく、ここ最近でも主流の倒産事由です。

 

ちなみに管理人の私も、会社経営に失敗した際には、この黒字倒産を経験しておりますので痛いほどに分かります。

 

会社にとって売上を上げることは非常に重要なことではありますが、実際に入金されなければ意味がありません。

また、確実に好調な会社組織であっても、いつ何時クライアントが倒産するかは分かりませんので、会社に現金(預貯金)は必要になってくるのです。

 

会社組織に関わらず、人間社会では現金が全てですので、現金をたくさん保有している方や会社は倒産することはありません。

まとめ

以上が、学校では教えてくれない会社経営における『赤字経営』と『黒字経営』になります。

まとめになりますが、会社経営に関する『赤字経営』と『黒字経営』は、言葉通りの理屈ではなく、その裏に潜んでいる怖い事例はいくらでも存在します。

 

株式上場をしていたとしても「倒産」あるいは「買収」されることがあるくらいですので、中小企業にとってはいつ何が起こるか分からないので、不安な経営生活が待っていることは間違いのないことです。

ですが、1円でも多く現金を所有していれば、回避する方法はいくらでもありますので、起業して会社経営をする際には、資金繰りに関しては自分に厳しく、そして慎重に考えるようにしましょう。

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